男子大学生の中絶体験記
【知っておきたい妊娠と中絶のこと】
筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。
少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にとって、後悔のない選択ができる手助けになれれば幸いです。
男性から見る中絶と後悔
僕は大学生の時に、彼女が妊娠し、産むことを決断することができずに人工妊娠中絶をした経験があります。今回は、中絶したことで僕が後悔している7つのことを書いていきます。
① できちゃった婚や学生結婚に嫉妬心が芽生えた
できちゃった婚や学生結婚に対して、嫉妬心が芽生えるようになりました。
産むことができなかった自分とどうしても比べてしまうからです。
心の底からすごい覚悟だなと思うと同時に、うらやましく思うようになりました。
友達の結婚や出産の報告を聞くたびに、産む決断をすべきだったかもしれないと考えてしまいます。
② 自分の過去をうまく人に話せなくなった
これは就職活動の時に特に顕著に感じたことです。
過去を多かれ少なかれ偽って話すしかないので、違和感がありました。
モチベーショングラフを書くことも苦手です。
モチベーションなんて関係なく行動し続けなければならない状況が続いていたため、よくわからないんですよね。
その結果、表面的な自分のことしか人に話せなくなってしまいました。
③ 友達との間に「心の壁」ができた
サークルを理由なしに突然辞めたりしていたため、当時の友達との間には「心の壁」ができてしまいました。
今でも同窓会などで当時の友達との関係は続いていますが、少し心の距離は遠くなってしまったのを感じます。
少し寂しいところもあるのですが、かといってその距離を縮めることもできません。
④ 女性と普通に付き合うことができなくなった
中絶後、彼女とは別れてしまいました。
その後、一度新しい恋愛もしたのですが、うまくいきませんでした。
中絶した過去を忘れたいがために刹那的な恋愛をしている自分に気づき、普通に女性と付き合うことが難しいと感じるようになりました。
中絶後の恋愛に関しては、少し極端な考え方かもしれないですが、
どちらを選んでも、少し辛い気持ちを抱えながら付き合っていくことには変わりありません。
という2つの選択が迫られます。
⑤ 頑張って何かをしていないと落ち着かなくなった
中絶を経験してから、僕は学業や仕事に必死に取り組んできました。
それが最低限の罪滅ぼしのように感じていたからです。
今でもその考え方は変わらず、全力で仕事に取り組んでいます。
人からの頼まれごとがあれば、相手の要求に応えられるように全力で対応します。
誰よりも努力して、結果を出せるように頑張っています。
別に悪いことではありません。
でも、過去への弔いに縛られていなければ、もう少し楽に生きることができたかもしれないと思うこともしばしばあります。
また、時々ですが仕事に逃げているだけなのかもしれないと思うこともあります。
本当に過去への弔いの気持ちがあるのであれば、例えば性教育や妊娠した若者へのサポートなど中絶に直接関わるような仕事をして行くべきです。
僕にはそれをする勇気が持てなかったので、仕事に逃げているだけなのかなという気もしています。
⑥ たまに中絶の夢をみるようになった
数ヶ月に1回くらいの頻度ですが、たまに中絶についての夢をみます。
そんなに怖い夢ではないことが多いです。
やさしい夢や奇妙な夢をみて目が覚めます。
定期的に、忘れないようにしようと無意識に考えているのかなと思います。
⑦ 「今の自分なら産めていたのに」と思う
学生時代と比べると、今は手に職をつけてある程度の収入があります。
社会生活についての常識も身についてきて、社会からの評価が絶対ではないということを感じる機会も増えてきました。
国の補助金や制度をうまく活用したり、生活費を抑える工夫をしたりすることで、子育てして行くことは不可能ではありません。
「今の自分なら」と思ってしまいます。
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