【私の流産/死産体験経験記】
この世に生まれてくる命がある。
あの世へと帰っていく命がある。
自らの手で断たれる命がある。
生きたくても生きられない命がある。
この世の命の不思議・・・
27歳で結婚した私が、初めて妊娠した時の話です。
当時、赤ちゃんが早く欲しかった私は、結婚後、すぐに近所のクリニックで不妊治療を始めていました。しかし、夫婦揃って検査を一通りしても、特に問題は見当たらず、これからは多額のお金も必要な治療に入ってくるため、タイミングだけみて治療を延期することにしていました。
そんな生活が2年ほど続いたある日、やっと妊娠が発覚しました。検査薬を使って、妊娠が判明した日は本当に涙が出るほど嬉しかったです。
その時はまだ妊娠4周目辺りだったので、5週目まで待って、ウキウキの状態で産婦人科に初診察をお願いしに行きました。
しかし、そこで医師から衝撃の発言をされてしまいます。「5週目にしては、ちょっと小さいからまた来週来てくれる?」と。
すぐに、「おめでとうございます」と言われると思っていた私は、ちょっと面食らってしまい、途端に不安になってしまいました。
そうして、不安な中で迎えた6週目に、ついに赤ちゃんの心音が確認されます。
これには、医師もちょっとホッとした表情をしていました。しかし、私には子宮筋腫があったようで、それが気になることと、まだ心音が弱いから来週も来るようにと言われてしまいました。
結局、その日も「おめでとうございます。」と言ってもらうことはできず、他の妊婦さんたちに向けて助産師さんが「おめでとうございます」と言われているのを見るのがとても辛かったです。
そうして不安を抱えたまま7週目を迎えたのですが、そこで赤ちゃんの心音が止まっていることが分かりました。
その日のことはショックすぎて、どうやって家まで帰ったのかも覚えていません。ただ、初めての妊娠で浮かれていた自分が、ひどく惨めに思えて仕方なくなりました。そして何より、赤ちゃんを守りきれなかった自分に対して、許せない気持ちが大きかったです。
妊娠を喜んでくれた夫や、両親に対しても申し訳なく、自分を責める日々が流産手術後も続きました。自分の子宮筋腫のせいで流産したのではないかと思い悩み、医師に子宮筋腫を取り除いて下さいとお願いもしてみました。
しかし、不思議なことに、流産手術をした後は、その筋腫も見当たらなくなっていたんです。きっと、赤ちゃんが私の子宮をキレイにしてくれるために、流産手術で一緒に取り除いてくれたのかもしれません。
その後は、また流産してしまったらどうしようと妊娠が怖くなることもありましたが、もう一度、赤ちゃんに挑戦してみたいと思えるようになり、妊活を再開することにしました。
すると、再開1ヵ月目で見事妊娠。その時の子も今では、立派な小学生です。
そのため、あの時流産してしまった子は、きっとこの子を産むために、私の子宮をきれいにしてくれたんだろうなと思っています。
流産から立ち直るのは、やはり時間がかかりましたし、今でも思い出すと泣けてきます。でも、流産してしまった子にもちゃんと役割があったんじゃないかと、今なら思えるのです。
【当時の年齢27歳 妊娠7週目】
きっと流産した子が、今あなたの隣にいる小学生の子供…
そう信じたいですね。
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