男子大学生の中絶体験記
【知っておきたい妊娠と中絶のこと】
筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。
少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にとって、後悔のない選択ができる手助けになれれば幸いです。
人工中絶と手術金額
望まれない妊娠の場合などに、赤ちゃんを堕ろす人工妊娠中絶手術。出産にもお金はかかりますが、中絶手術にもそれなりの費用がかかります。
実体験も交えて中絶手術にかかる費用の相場について解説します。
中絶手術は健康保険がきかない?
クリニックや病院などの医療機関に行って診療を受けるとき、一般的には健康保険がききます。
健康保険(もしくは国民健康保険)という公的な医療保険に日本人は皆加入しているため、保険適用される診療は「3割」の自己負担で済みます。残りの「7割」は健康保険の保険者から支払われる仕組みになっています。
しかしながら、保険が適用されない保険外診療もあります。自由診療または自費診療と呼ばれて、費用は3割負担ではなく10割負担となります。
結論から言えば、中絶手術はこの自費診療に当たります。よって中絶手術は健康保険が適用されない場合がほとんどです。
一部例外もありますが、経済的な理由、つまりお金がないのが理由で人工妊娠中絶手術をする場合は、保険がききません。
中期中絶より初期中絶の方が安い
人工妊娠中絶には、初期中絶と中期中絶があります。最後に生理が来た日を『妊娠0日目』としてカウントして、12週未満が初期中絶、12週〜22週が中期中絶です。
最後に生理が来た日から数えて12週未満での中絶
最後に生理が来た日から数えて12週〜22週での中絶
初期中絶の手術代の相場
妊娠初期(12週未満)の初期中絶の手術代は【20万円程度】です。
【掻爬(そうは)法】または【吸引法】方法で中絶手術を行いますが、どちらの場合も事前処置はあるものの日帰りで15分ほどで終わることがほとんどです。
中期中絶の手術代の相場
妊娠中期(12週〜22週未満)の中期中絶の手術代は、【30万円〜50万円程度】かかります。
入院が必要で、人工的に陣痛を引き起こして中絶手術を行うことが多いため、初期中絶よりも費用が高くなります。
もちろん、相場より安い費用で実施している医療機関も存在します。
保険がきく診療行為は『診療報酬』というものが全国一律で同じ価格に定められているのですが、保険がきかない自由診療については定められていないためです。
また、クリニックや病院によって手術方法が異なることもあるため、手術方法や費用については直接主治医やクリニックのスタッフに確認してみるのが確実です。
自分たちが行った産婦人科でかかった手術代
自分たちが訪れた産婦人科は、中規模のクリニックで、手術代は相場よりやや高い23万円ほどでした。
もっと安価なクリニックもいくつか近所にありましたが、実績豊富で安心して受けられそうな医療機関を選びました。
手術代以外でかかった費用
また、手術代以外にも中絶に際して以下のような出費がありました。
- 交通費:数千円(通院のため)
- 葉酸サプリ:約1,000円(妊娠中の栄養補給のため)
- 腹巻き:約2,000円(お腹を冷やさないようにするため)
- ホテル代:約2万円(病院の近くに宿泊していたため)
他にも、妊娠中は食べられるものと食べられないものが明確にできてしまったり、食欲が偏ったりするため、食費が意外とかかることもあるかと思います。
手術代を払えるほどお金がない時はどうすればいい?
それでは手術代を払えない時は、どうすれば良いのでしょうか?
男性が働く
中絶手術までの期間に、日雇いのアルバイトなどを頑張ってお金を貯めましょう。
と言っても、妊娠発覚から中絶手術まで1ヶ月もないことが多いです。
そのため、もともと貯金がない場合は約20万円の手術代をすぐに稼ぐことは、少々難しいかもしれません。
親や友人にお金を借りる
これは自分たちがとって方法でもあり、1番現実的かと思います。
親や友人にお金を借りて、手術後に働いて稼いだお金で返すということです。
中絶手術前は、パートナーとの対話や体のケアにエネルギーを使います。
仕事をする余裕がないと思う人も少なくないでしょう。
信頼してもらえる人に誠実にお願いしてお金を借り、手術後にしっかり働いて返すというのは妥当な方法の1つです。
借金をする
現代は様々なサービスがあるため、個人が借金をすることはスマホ1台あれば簡単にできます。
どうしてもお金を借りる宛てがない場合は、借金をするのも1つの手です。
しかし、借金には利子がつくため返済する時は借りが額以上の金額を返さなければなりません。
利子に気をつけて、なるべく低利子のものを選びましょう。
相談窓口に問い合わせる
経済的な問題に限らず、中絶に関しては様々な相談窓口があります。
公的機関の窓口もあれば、民間団体でも無料で相談を受けられるものも少なくありません。
一度そのような相談窓口に問い合わせて、金銭的な問題についても相談してみると自分にあった解決方法をアドバイスしていただけるかもしれません。
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