【自死(自殺)遺族からの手紙】遺されたのは激しい後悔と自責の念…

自死遺族からのメッセージ

自死(自殺)は自殺者数の何倍もの自死遺族を生む。

自分自身は死んでしまえばそれで終わりかも知れないが、残された自死遺族の苦しみは、時間が解決してくれることはない。

死ぬまで続くことになるのだ。

自死遺族らから寄せられた心の叫びと、募る後悔の念をお聞きください。

母の死を受け入れられなかった父

私の父が自死を選びました。50代でした。

母はその数年前に突然の病でこの世を去りました。母のことが大好きだった父。

落ち込んでいるのは見ていてわかっていました。後から知ったのですが、母の死後からずっとうつ病を患い苦しんでいた様です。

他県に嫁いでしまった私も月一回は実家に帰ったり、旅行好きの父と二人で遠出したり、私なりに父の心のケアをしているつもりでしたが、ずっとうつ病で苦しんでいたなんて知りませんでした。

父には申し訳ない気持ちでいっぱいです。あんなに真面目で家族思いで誠実な父がそんな最期を選ぶなんて。

そんな最後を選ばせてしまったことを後悔しています。

夫を死にやったたった一言

5年ほど前、私は主人を亡くしました。死因は練炭自殺でした。

彼はその日病院へ行き、帰ってきた途端私に初めて喧嘩を売ってきました。彼の言葉で頭に来た私は『もう離婚する!』と叫びました。すると彼が肩を落として、玄関から出て行こうとしました。

私は頭に来て『もういい!私も出掛けてくる!』と言い、先に出た彼を追い越して外に出ました。すると彼が追いかけて来ましたが、頭に血が上った私は彼を振り切り車で家を後にしました。

それから彼と連絡も取れなくなりました。捜索願も出しましたが、出て行った日から1ヶ月余りが経とうとした日に警察から連絡がありました・・・

『見つかった。それから・・・亡くなっています』と。

彼と再会した時には、死後1週間は経っていました。冬場だったので腐敗はしてませんでしたが、顔が少しだけ変わっていました。

未だにあの時もっと向き合っていればと、私の中には後悔しかありません。

会社に殺された兄

私の兄は5年前に自死という選択をしてしまいました。

なぜ兄がここまで追い詰められてしまったのかというと、会社でのパワハラと過度な残業によって精神を追いつめられ、退職という正しい判断も出来なくなってしまう程、参っていたからです。

兄からは何の相談もなかったとは言え、変化に気づいてあげられなかった。自分は本当にダメな奴だと思っています。後悔してもしきれません。

それと同時に何か嫌なことがあってもなくても、日常会話を交わすということは大切なんだと実感しました。もっと会話の機会を増やしておけば、思い出も増やせただろうし、兄は自死を思いとどまっていたかもしれません。

今現在は私も少しだけ前を向いて生きていける様になりましたが、家族との会話を大切にするようになりました。

父の自殺・・・自分を責め続けた私

私の父が自殺したのは、私が小学六年生(12歳)で、修学旅行に行っている最中でした。

帰ってからその報せを聞かされた時のことは、あまり覚えていません。頭がただただ真っ白で涙も出ませんでした。

父が自殺する前、修学旅行の準備の最中に私は父にワガママを言いました。

大人になった今では、そんなことはないとわかるのですが、その時は子供心に、自分がワガママを言ったせいで父が死んでしまったに違いないと、責めていました。

理由をつけて自分を責めなければ、精神のバランスを保てなかったのだと思います。

けれど今でも思うのは、もっと父のためにできたこともあったのではないかと、当時とは違った理由で、自分を責め続けています。

大人になった自分の姿を父に見てもらいたかったと、後悔ばかりが先に立ちます。

従兄弟を救えなかった勇気のない私

血縁者の自殺は、その人の「悩み」をわかってあげられなかったことに、反省が残る。

従兄弟は(慢性)白血病で苦しんでいました。彼の母も慢性白血病で一命を落としました。

彼は地元関西から上京し、家庭のため働いたのですが、ある時彼は僕に「怖い」と相談してきました。この病気は京都府立医大で治癒できる病気なのですが、『なぜ関西に戻って、治る病院で治癒しないの?』これが言えませんでした。

子供の時から年下の私をかわいがってくれた、私の大好きな彼は、50歳代で自ら命を散らしてしまいました。アドバイスしてあげられなかった。

年を重ねると、「そういうこと」が”言いにくく”なる。

いとこの命、助けてあげられたのに、つまらないためらいで救えなかった。今でも後悔が消えません。

遺された自死遺族の慟哭

自分の命をどうしようが自由。

そんなことを言う人達がいる。

しかし、後には遺される人がいる。

あなたは死んで、逃げてしまえば一番楽かも知れない。

でも、その死を背負って死よりも苦しい地獄を、何十年も生きていかなければならない人がいるかも知れない。

その事実は絶対に無視してはいけない!

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