男子大学生の中絶体験記
【知っておきたい妊娠と中絶のこと】
筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。
少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にとって、後悔のない選択ができる手助けになれれば幸いです。
決断と後戻り
手術の事前処置を終えて、夕飯を食べた後、また2人で話し合った。
本当に中絶していいんだろうか。
わからなくなっていた。
僕たちは、子どもに『ユウ』と名付けた。
男の子か、女の子か、まだわからなかったので、中性的な名前が良いだろうと思って。
ユウのこと、ずっと忘れずに生きていこう。
ユウが教えてくれた命の重さと向き合って生きていこう。
そう誓って寝ようと思っていた。
でも、そんなにすんなりとはいかなかった。
中絶してまで生きてる意味ってなんだろう
妊娠中で、食欲の偏りも激しくなり、精神的にも不安定だった彼女は、考え方もいつもよりずっと極端になっていた。
明日、産婦人科に行って、ほんの数分間の手術を受ければ、ユウはいなくなる。
でもそこまでして私は何がしたいんだろう。
私は何て冷酷な人間なんだろう。
そんなことを嘆き始めた。
僕にはどうすることもできなかった。
近くに寄り添って、黙って聞くことしかできなかった。
あのビルの屋上から飛び降りたら死ねるかな
夜24時過ぎに物音がして目が覚めた。
彼女が窓の外を眺めていた。
無表情にそう呟いた。
飛び降り自殺をしようとしていたのだ。
怖かった。
今の彼女の心理状態なら、やりかねないと思った。
死んでほしくないと思った。
死んでほしくない
彼女は、ホテルの部屋から出ていこうとしたのを必死に止めた。
力尽くで止めた。
死んでほしくないと必死に伝えた。
やっぱり産みたいかもしれない
僕たちは、中絶のための処置を一度やめてもらって考え直すことにした。
一度考え直そう。
今のまま中絶したら、絶対に一生後悔するから。
苦渋の決断だった。
無事翌朝を迎え、産婦人科へと向かった。
貴方の体験談を募集しています
苦しい胸の内を誰かに聞いてもらいたい。表に出すことで少しでも楽になれるのなら・・・
『あなただけじゃないのよ』同じ苦しみを持っている人に、そんな声をかけてあげたい。少しでも楽にさせてあげられるなら・・・
そんな貴方の【声】をお聞かせください。
苦しい胸の内を誰かに聞いてもらいたい。表に出すことで少しでも楽になれるのなら・・・『あなただけじゃないのよ』同じ苦しみを持っている人に、そんな声をかけてあげたい。少しでも楽にさせてあげられるなら・・・どんな些細なことでも構[…]
あわせて読みたい‼
男子大学生の中絶体験記【知っておきたい妊娠と中絶のこと】筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にと[…]
【色すなわちこれ空なり】