【私の人工中絶体験経験記】
この世に生まれてくる命がある。
あの世へと帰っていく命がある。
自らの手で断たれる命がある。
生きたくても生きられない命がある。
この世の命の不思議・・・
私が23歳の時に妊娠が発覚しました。
その当時未婚で、結婚を考えて同棲している彼がいました。妊娠はとっても嬉しいことで、出産することを前提に準備をしていました。
私は夜勤もある仕事で、不規則な生活をしていて、仕事内容も重い物を持ったりすることもありました。また新人の指導をしていたので、そちらの業務でも忙しく働いていました。
つわりが始まり、だるくなったり頭痛がしたり体がしんどくなりましたが、若かったのもあり、何とか乗り越えられると思っていました。
そんな時、彼が『今回はあきらめないか』と言ってきました。
青天の霹靂とはこのことです。結婚を前提に同棲をしていたのに、なぜあきらめなくてはいけないのか、どうしてもわかりませんでした。
まだお互い年齢が若いこと、当時彼は働き始めたばかりだったことなどが理由でした。
二人で何度も話し合い、お互いの両親にも報告せずに中絶をきめました。
もちろん職場にも言っていなかったため、休みの日を中絶の日にしました。そのため、週数が経ってからの手術となり、中絶を決めてからもしばらくは、お腹には赤ちゃんがいました。
それが辛かったです。
中絶の手術中、どうやら私は暴れたようで、先生からは『誰でも中絶したくてするわけじゃないから、そういう人は多い』と言われました。
手術が終わってすぐに生理痛のような痛みが襲いましたが、あんなに辛かったつわりが、全くなくなっていました。
そのことが、本当に赤ちゃんが自分の中からいなくなってしまった事実を、如実に表しているようで、本当に本当に辛かったです。
その日は一日泣き、痛みと闘いました。
しかし、翌日からはまた仕事です。医者には一日くらいは休んだ方が良いと言われましたが、そんなこと言ってられません。仕事をしていた方が気がまぎれて良かったのです。
あれから15年以上たちますが、中絶した2月14日はバレンタインデーで、浮かれる気にはなれず、水子供養をしています。
【妊娠15週目】
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