葬儀/葬式川柳
中学生の頃に父を突然亡くしました。
現実の出来事とは思えなくて通夜の晩にウトウトして父に叱られた夢を見て目が覚めました。一気に現実に引き戻された気持ちは今でも忘れません。
まるきり面識のない親戚の葬儀に連れてこられても、子供側は困っちゃうよね、と(笑)。
祭壇に花とともに掲げられた遺影を見ていたら、生前に聞いた個人の声がふっと思いだされました。
父を看取り、『これから青春だわ』と前向きな母の姿を詠みました。女性は強いです。
大切な人が亡くなったら、いつも近くで見守ってくれている気がするけれど、会えない距離にいってしまったということです。
自分の身内の葬儀なのに、名前が思い出せず、妻の方がしっかり覚えているから、あれこれ聞いている様です。
父の通夜で初めて遺体に触れた冷たさは、触れた手から肩までも伝わるような冷たさで、生涯忘れないと思います。
火葬が何なのかもよく分からないまま、火葬場に連れて行かれ、祖母の骨を見て恐くて泣いてしまった幼少期の句です。
ずっと私の事を見守ってくれた父に感謝の気持ちを込めました。父との思い出は私の大事な宝物です。
悲しみに浸りたいのに、そんな暇もなく受け付けや接待をしなければならない心情を表しました。
祖父に対していつも怒って邪魔者のように扱っていた祖母が、火葬場で祖父の棺桶を追いかけるように大泣きしているのを見て、一同が驚きに満ちていました。
側から見ているだけではわからない、夫婦の愛というものを見た気がします。【見せた】は【見せる・魅せる】の掛詞。
父に戴いた戒名が○○信士でした。私を含む子供たちは居士が付いてない事に対して、
『父は真面目で黙々と働いた人で名誉を重んじる人ではない』
と気にしていませんでしたが、父の姉がふと漏らした言葉に父の想いを垣間見た思いでした。
『本当は、居士欲しかったと思うよ!最後くらいヨイショしてやりかたかったね!』と。
最後に見る顔はとても穏やかで、笑っている様に見えた母。
叔父の他界を知らされず、最近来ないねと話すと、去年亡くなったとボソッと母がこぼした言葉に唖然。
最後に見る顔はとても美しく、ほほ笑んでいる様に見えた妻。
合理的という表現もあわせて、良いか悪いかは別として、忙しい現代にあって、葬儀を一日で終わらせられる一日葬は遺族からしたら楽ですよね。
仏壇ににお供えするために丁寧に盛った白米は輝いて見え、故人が喜んでくれているかの様でした。
どこにでも金は出さないのに口だけ出す人っていますよね。
私も親戚の人に勝手に葬儀屋を決められた挙句、葬儀の内容まで口をだされた事があります。
それ以上でもそれ以下でもありません…
父の葬儀でおじが骨壷を見て、『あれ漬物つけるの丁度良いな』と言っていたのを思い出して書きました。
大切なあの人への想いを、十七文字の言葉に乗せて・・・是非貴方の心の声を詩に乗せて、お聞かせください。入力項目は下記を参照ください。※【お名前】ニックネーム※【タイトル】葬儀川柳※【お問い合わせ】心情・補足[…]
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