自死遺族からのメッセージ
自死(自殺)は自殺者数の何倍もの自死遺族を生む。
自分自身は死んでしまえばそれで終わりかも知れないが、残された自死遺族の苦しみは、時間が解決してくれることはない。
死ぬまで続くことになるのだ。
私の父は焼死しました。13年前の事です。
その日、私は自宅から車で1時間ほど離れた所へ遊びに行っていました。
「父と連絡が取れない」
お昼過ぎに母から電話がありました。
「携帯は置きっぱなしで車も自宅にあるが、姿がどこにもない」と。すぐに帰りました、帰りながら嫌な予感だけが胸の中にあったのを覚えています。
自宅に帰り、父の愛犬を連れ、畑やいつもの愛犬との散歩コースを探しました。親戚の人まで頼んで探しましたが、その日はとうとう見つかりませんでした。
次の日、畑から父の焼死体が発見されました。
発見現場は前日も皆で探してもいなかった場所でした。顔は焼けて真っ黒になってしまっていて、腫れ上がっていました。
焼けていたのは顔だけでした。他は焼けていませんでした。
焼死体など見た事もなかったのでよくわかりませんが、直感でかろうじて、父だと認識できていました。
でも頭の中は(なんでこんな死に方をしたのだろうか、今目の前にいるのは本当に父なのか、夢ではないのか)という思いが、いつ終わるともなくぐるぐる廻っていました。
実は、前日父と食事を取りませんでした。朝早い父の食事を用意するのが面倒だったからです。
なぜ、昨日一緒に食事をしなかったのか、朝早いくらいなんでもないのに。悔やんでも悔やみきれません。
父は、納棺師の手によって、復元されました。あまりにもひどく損傷してしまい、最後のお別れができないと判断で頼みました。
復元された父は、似ているような似ていないような顔でした。
父の死から13年経ちましたが、未だ原因はわかっていません。
自殺なのか、事故なのか事件なのか。遺書がなかった事、私の結婚式が2ヶ月後に控えていた事もあり、家族は自殺だと考えていません。
原因はわからず、私の後悔だけが私の胸に残っています。
この投稿に関しては、色々思うところは多いのですが、敢えて私の意見や感想は書かないでおきます。
ただひとつだけ。
「後々後悔しないように、家族や周りの人間を大切にしながら、日々精一杯生きていかねばならない」という、強烈な教訓であることは間違いありませんね。
遺された自死遺族の慟哭
自分の命をどうしようが自由。
そんなことを言う人達がいる。
しかし、後には遺される人がいる。
あなたは死んで、逃げてしまえば一番楽かも知れない。
でも、その死を背負って死よりも苦しい地獄を、何十年も生きていかなければならない人がいるかも知れない。
その事実は絶対に無視してはいけない!
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