肝心なことは何もしない精神的ネグレクト母
今回の話はネグレクト色が強いです。
私の母は散々勉強だけは私にさせようとしましたが、生きる知恵は全く教えてくれませんでした。
友人に対する気遣いはできない、適度な息抜きの仕方もわからない、とにかく親と一緒にいると、物事の加減の仕方がわからなくなってくるんです。
母は過干渉で、私が小さい時から、私の身の回りのことは何でもしてきました。
でも私からすれば、そんなのは赤ちゃんの時代だけでよかったです。
親は私が何にチャレンジしようとしても、心配するふりをしつつ、『どうせあんたは失敗するよ』というメッセージを送ってきます。
子供が失敗して、自分を頼ってくるのが望みなんです。
子供の私は母が居ないと生きていけないと思っていましたが、何のことはない、母にそう思わされていただけなんですね。
今これを書いているだけで、腹が立ってきます。
いったいどれだけの私の希望とやる気と未来と健康を、闇に葬られてきたのだろう。
あの母に育てられたことによって、思考方法が歪められてしまった。
私の興味、好奇心の全てを奪い、気持ちを全て母に傾けさせられた。
こんな自分も情けないが、幼稚な願望で小さな子の精神を、コントロールした人間が居ること。
そしてそれが自分の母であることに、深い悲しみを感じます。
子供が年をとると親は本性を見せ始める
私の母はひとしきり成長期の息子の人生に、これでもかとばかりに干渉した後は、まるで手のひらを返したかのように、無関心になりました。
どういうことかというと、子供も大学生にもなると一人暮らしだ、就職活動だと生活が複雑になり、母自身の手に負えなくなるのです。
母ができるのは、せいぜい息子に無理やり勉強させ、幼稚園児が必要とするような世話を焼くことぐらいでした。
それが【母自身も上手くできなかった社会人生活】が息子に近づいてくると、そこでパッと手を離したようになってしまったのです。
散々自分に頼らせておいて、自力で生きるたくましさを全く身につけさせないで、面倒くさくなったから放り出してしまうというのは、どうなのでしょうか。
私は今となってはわかります。
母はある意味完全な無能です。
子供を大人になるまで、しっかりと育てる力など無い。
せいぜい子供が幼稚園児になるぐらいまでの、親子のふれあいが何とかできるぐらいで、その後は、精神的ネグレクトと言っても差し支えの無いレベルの、未熟な子育てでした。
特に他人に対する配慮や道徳心のようなものは、一切私の中で養われませんでした。
また、私が何かで困った時も、悩みがあるときも、本当に私自身を見て手助けしてくれたと感じたことは、ありませんでした。
母は自分勝手で無責任な思考を持ち合わせていましたし、自分に有利に立ち回るずるがしこさも備えていました。
自分に快感なことには抗えない、まさに私に言わせれば、女が腐った女そのものでした。
母に悪気があろうと無かろうと私にはどうでもよく、私から見れば学歴さえつければ後はどうなろうが構わない、最悪でも死にはしないでしょと言わんばかりの放置をする、ひどい人間に見えます。
これは就職活動が上手くいかなかったことを話した時の母の名言です。
笑ってしまいます。
【虎の意をかる狐】どころではありません。
名前を出せば、相手がビビるとでも思ってるんでしょうか?ヤンキーの世界か何かでしょうか?
更に問題なのは、私がそれを実行してしまったこと。
その発言を聞いた採用担当者は、聞こえなかったふりをして、当然私はその会社の選考に落ちました。
親子ともども、救えない馬鹿だったわけです。
母と子の幻想の物語が崩れてゆく
そんな私も就職はできました。
しかしそこでは母譲りの常識のない態度が災いして、段々居心地が悪くなってきました。
あからさまなパワハラを受けるようになり、社員の中で私一人だけが膨大な仕事を与えられ、泊り込みで仕事をするようになりました。
もう限界だと、母に電話でそのことを相談したところ、
とまさに他人事。
もう電話越しに、早く切りたそうな様子が目に浮かぶのです。
母は私が退職して無職になられたら困るとしか考えていません。
そのことは後々の母の言動を見て、はっきりと感じました。
母より世間の赤の他人の方が、よっぽど自分に優しいと感じました。
もはや自分の利益にもならない人間は、せめて自分に迷惑をかけるな、というところでしょうか。
このような親は同情心のかけらも見えない、本当に自分のことしか考えていない人間だと思います。
私は信じるものを失ったような気分で、その後はヤケクソのような気分で数年間を過ごしました。
おわりに
今回お話した内容は、ステレオタイプな毒親とは異なるかも知れませんが、幼い頃から母という幻想にずっとだまされてきた私を語る上で、外せない母の異常さがわかるエピソードだと思います。
特に私が思春期あたりから上手くいかない人間になってきたのは、この母の幼少期からの精神的ネグレクトが大きいと思っています。
精神的ネグレクトは子供の心を健全に育まない、精神的DVと呼んでも差し支えの無いものです。
このような行為をする人間は、決して親になるべきではないと私は考えます。
こういう親のもとで育った子供は、まともに生きようと思っても、常に障害物にぶち当たります。
そして自分という人間を手に入れる旅に出ることを、余儀なくさせられるのです。
教育の世界に身を置く【メンタル系教育研究者】
幼少期は明朗快活で好奇心旺盛な男の子だったが、中学受験で勉強し過ぎて、健全な人格形成の機会を逃した、典型的な燃え尽き症候群。
毒親育ちにありがちな『遊びたい』が口癖で、際限なく自由さを求める特徴がある。
現在も家族問題に起因する様々な恐怖症の影響が残っており、日々思考を重ねて改善を試みながら生きている。
家族のことや心の問題など、生きている中で悩んでいる問題に立ち向かうパワーを与えることが記事執筆の目的。
書く内容は一般論をベースとはしません。筆者である私の考えをもとに理論立てていきますので、読者さんには筆者がどういう人間であるかを推察しながら、そこに存在する普遍的な真理を掴みとっていただければと思います。
また教育関連の記事については、自身の経験から、偏差値だけで考えたり、詰め込み式で勉強をすると受験に失敗するという見方を示すことが多いです。
勉強については一番近道は、我流を捨てて素直に学ぶことです。