毒親に借りを作ってはいけない
つい最近親から借りていたお金を全額返済しました。
身も心もスッキリしています。
家計から返済させてくれた妻に感謝するとともに、毒親に借りを作ると何一ついいことはないということも痛感しました。
数年前まで、浪費癖がひどかった私は、親からの借金を繰り返していました。
また、小遣いをせびりに、ちょくちょく実家に立ち寄っていました。
その当時はお金がもらえてラッキー、というぐらいに思っていて、この習慣が私の自立を妨げると同時に、毒親に弱みを握らせる原因になるということにまで、頭が回りませんでした。
生まれたときから毒親の考えを吸収して育つ子
借金額は100万円ほど。
世間における借金は完全に借りた側の自己責任で、返済することが債務者の義務ですが、家庭内での借金となれば、事情は変わってくると思います。
親の責任も関係してくるからです。
- 常識を教える前に簡単にお金を与え、子供をダメにする親
- お金で何でも解決できると思っている親
- 密かに子供が失敗することを望んでいる親
このような親のもとで育つと、自制がきかず、欲望のままに生き、後先を考えないような人間に育ちます。
私は他人に迷惑をかけまくるクズのような人間でしたが、これは私の責任ではなく、親がそのように育てたからだと考えます。
もちろん、そのような状態から更生して、まともな人間になることは、親ではなく本人の義務なのですが。
少し成長した私
しょうもない馬鹿息子にお金をポンポン出す親も馬鹿ですが、当の本人の私は相当の馬鹿でした。
お金など借りても返す気は最初からなく、もらえてラッキーと思っていました。
実の親からだし、借用書なども無いから返済義務は無いと思っていました。
しかし、このような思考をしている私は親と思考回路が繋がり、私自身も毒化していっているのでした。
しかし、目先のお金が命の次ぐらいに大切だった私には、そのようなことなどどうでもいいことでした。
金銭的、物質的なことにしか目が向かなかったのです。
でも、人と自分の関係や、お金との関わり方、精神のレベルが自分の人生を左右することを知ってからは、お金には換えられない価値があると思うようになりました。
今回、借金を実際に返そうと思えたのは、そういう心境の変化が大きいです。
以前の私なら100万円ものお金が出ていくことは、それだけのマイナスな出来事だと考えていたことでしょう。
今回100万円を返したことで家計はとても苦しくなりましたが、それだけ支払ってでも返上しなければならない毒があり、取り戻さなければならない自分があったと思います。
解放されて初めて実感できる自由な自分
家庭内での借金でできる関係は、債権者と債務者の関係ではありません。
生まれてからの貸し手と借り手の関係全てが、そこに凝縮されています。
返済を終えた今だからこそ堂々と言えますが、親が子に借金を背負わせたようなものです。
借金をすることの本当の意味もわからない馬鹿息子は、随分長く苦しみました。
しかし、毒親と私を結びつける”何か”がフッと消えた今、また一つ自由になれた私を感じます。
教育の世界に身を置く【メンタル系教育研究者】
幼少期は明朗快活で好奇心旺盛な男の子だったが、中学受験で勉強し過ぎて、健全な人格形成の機会を逃した、典型的な燃え尽き症候群。
毒親育ちにありがちな『遊びたい』が口癖で、際限なく自由さを求める特徴がある。
現在も家族問題に起因する様々な恐怖症の影響が残っており、日々思考を重ねて改善を試みながら生きている。
家族のことや心の問題など、生きている中で悩んでいる問題に立ち向かうパワーを与えることが記事執筆の目的。
書く内容は一般論をベースとはしません。筆者である私の考えをもとに理論立てていきますので、読者さんには筆者がどういう人間であるかを推察しながら、そこに存在する普遍的な真理を掴みとっていただければと思います。
また教育関連の記事については、自身の経験から、偏差値だけで考えたり、詰め込み式で勉強をすると受験に失敗するという見方を示すことが多いです。
勉強については一番近道は、我流を捨てて素直に学ぶことです。