金が大事な毒親
世の中で生きていくには、お金が必要なのは言うまでもないですが、大事なのは何もお金だけではありませんよね!
何かに生きる意味を見出せれば、また人との繋がりを重視するのであれば、お金だけが大事という風には、決してならないはずです。
- 生きるのが下手で趣味という趣味がない
- 友人関係が乏しい・元より人づきあいが下手
上記を満たした上で、
- それなのに見栄っ張り
- 常に自分は他人より優れていて、生きる価値があるはずだと信じている
これが毒親です。
こういう人が信じることができるもの、それがお金です。
お金は自分を裏切らない、世の中の人は自分を裏切るけれど、お金を持っていれば何でもできる。
毒親はそう信じています。
子供を使って自分の人生を輝かせる
お金が中心の価値観なので、子供にもお金に関する話は執拗にしてきます。
毒親にとって子供は自分を輝かせる道具です。
【子供が将来自分の元へ、どれだけのお金や名誉をもたらしてくれるか】が最大の関心ごとなので、子育てには余念がありません。
自分がどんな素晴らしい子供を育て上げたのか、これが毒親にとって重要なことです。
とにかく、医者や弁護士などの職業についたり、高学歴であることを求めます。
子供がどうしていきたいとか、そういった自主性は全く重んじません。
自分は大した大学を出ていないのに、子供にはまるで夢のようなサクセスストーリーを求めます。
【とんびが鷹を産む】ということわざがありますが、毒親はそれを無理やり実現しようとします。
しかし、【かえるの子はかえる】です。いくら学力をつけても、そこに知性はついていきません。
思いは常に親からの一方通行
子供を立派にしたい毒親は、子供の教育費については金に糸目をつけません。
将来子供が、倍にしてかえしてくれると信じているからです。
私の場合、幼稚園の時から勉強させられ、小学生の時に騙されて塾に通わされました。
と言われて、デパートの屋上のゲームコーナーで遊んでいましたが、その後気がついたら、私は塾に連れられていました。
まるで誘拐犯並みの手口で騙されたわけです。
何せ、子供である私に何も説明しないのです。
私は何もわからないまま入塾テストを受けさせられ、あまりよくない判定に、自己否定されたような感覚になりました。
でも親は悪意があってやっているのではなく、それが正しいと信じてやっているのです。
しかし、私からすれば罪の意識のあるないは問題ではありません。
心無い行動をされたという気持ちでいっぱいなのです。
このような親のやり方で、ずるずる引っ張られていったのが私でした。
苦しいからやめたいと言う権利もなく、内面にストレスを溜めていきました。
毒親の行動はよく見ると不自然
私の例は理不尽なところはあるものの、一見まともな親のように見えるでしょう。
何もあからさまに悪いことをしているわけではないですから。
しかし、家庭内に実際に居た私にとっては、疑問符がつくことでいっぱいでした。
おかしな点1
その一つが、勉強以外のことに対しては、とにかくお金を出し渋ることです。
例えばお小遣いをくれる時でも、本当に勿体ぶってからくれるわけです。
これだけで私は『小遣いがほしいなどと申し訳ないことをお願いしてしまった』と、罪悪感を感じるのです。
おかしな点2
他にも本がほしいとき、ゲームがほしいときなど、結局買ってくれるんだから気前よく買ってくれればいいものを、散々突っぱねた後、『子供がうるさいから買わないといけなくなった』という形に持っていって買うのです。
子供が罪悪感を感じてしまうのも無理はない話ですね。
私はこれらの出来事から、まともにお願いしても聞いてもらえないから、駄々をこねないと願いは叶わないと学び、大人になるまで引きずりました。
欲求に関しては、親と闘って勝ち取ろうという風になっていったわけです。
おかしな点3
高校生になる頃には、親は私の教育費にどれだけのお金がかかってるか力説するようになりました。
そしてそれに見合った大学に行き、お金が稼げる職業につくことを要求してきました。
何もお金をかけてくれと、こちらが望んだわけではないのですが、もうそういう話ではなく、私にそれ以外の選択権は無いようでした。
などなど、具体例を挙げるとキリがありません。
親が医者で開業しているから、子供はそれを継がなければならないというなら、まだ話はわかります。
そうではなくて、一介のサラリーマン家庭が子供に英才教育(?)をしているのです。
しかも教育に重きを置いているのではなくて、勉強した後の進路だけを目当てにしているのです。
何かすごく無理があると、感じるのは私だけでしょうか。
例えるなら、草野球が趣味の親が、本気で子供をプロ野球選手に育てようとするような…
頑張らされる側としては、悲壮感すら覚えます。
そのときは家庭として成り立っていても、子供が大きくなる頃には、子供自身に社会でやっていく、エネルギーが残っていない状態になります。
そこで子供は行き詰まり、苦しみます。
普通の親なら、子供が行き詰っていたら助けるでしょう。
しかし、毒親にとってそれは、自分の関心ごとではありません。
子供が苦しんでいることに気付こうとしないのです。
実際の経験ですが、私の親は私が苦しい時に、助けてくれませんでした。
教育の世界に身を置く【メンタル系教育研究者】
幼少期は明朗快活で好奇心旺盛な男の子だったが、中学受験で勉強し過ぎて、健全な人格形成の機会を逃した、典型的な燃え尽き症候群。
毒親育ちにありがちな『遊びたい』が口癖で、際限なく自由さを求める特徴がある。
現在も家族問題に起因する様々な恐怖症の影響が残っており、日々思考を重ねて改善を試みながら生きている。
家族のことや心の問題など、生きている中で悩んでいる問題に立ち向かうパワーを与えることが記事執筆の目的。
書く内容は一般論をベースとはしません。筆者である私の考えをもとに理論立てていきますので、読者さんには筆者がどういう人間であるかを推察しながら、そこに存在する普遍的な真理を掴みとっていただければと思います。
また教育関連の記事については、自身の経験から、偏差値だけで考えたり、詰め込み式で勉強をすると受験に失敗するという見方を示すことが多いです。
勉強については一番近道は、我流を捨てて素直に学ぶことです。