絶対に柩に入れていけない物
遺体を火葬する際、故人と縁のあった副葬品はアレコレ棺に入れてあげたいもの。
しかし、火葬場施設の関係上、棺に入れられるものと、入れられないものあります。
その中でも絶対に入れてはいけない物が、爆弾や化学薬品等の危険物を除けば、【カーボンファイバー製品(炭素繊維強化プラスチック)】です。
火葬場の業者控え室には大抵このような張り紙があります。
カーボン(ファイバー)製品
鉄よりも軽くて丈夫な魔法の繊維、カーボンファイバーを使った製品には以下のようなものがあります。(あくまでも一例です)
釣り竿/釣り道具
竹製の物などは納棺可能ですが、カーボン製や金属性の物は納棺できません。素材は必ず確認しましょう。ちなみにリールは金属製の為、棺に入れることは出来ません。
杖/スティック
木製や竹製の燃える素材の物なら入れても構いません。
ゴルフクラブ
アンティークなどの木製の物であれば問題ありません。
もちろん金属性の物は、棺に納めることは出来ません。またゴルフボールも破裂の危険性があるので、入れることは出来ません。
剣道の竹刀
竹製の竹刀は棺に入れても問題ありません。
テニスラケット
木製等のラケットであれば問題ありません。テニスボールは破裂の危険性があるため、棺に納めることは出来ません。
卓球のラケット
野球のバット
木製の物であれば問題ありません。同じくボールは硬球・軟球共に破裂の危険があるため、不可となります。
グローブは問題なく納棺可能です。
義肢装具
取り外せるものは取り外し、取り外しが難しいものは、事前に医師や葬儀屋と相談しましょう。
トランプ具
紙の物であれば問題ありません。
少量であればプラスティックの物でもOKですが、骨に付着すると遺骨を変色させます。足元に入れるようにしましょう。
もちろんムカつくからという理由で、ドナルド・トランプアメリカ大統領も棺に入れてはいけません。
CIAやFBI、アメリカ軍から命を狙われる事態に陥ります。
小物
スマートフォン用のカバー・時計・ノギズ・アタッシュケース等のカバン・・・
今日、カーボンファイバーは実に多くの製品に使われています。
これらは全て棺に納めることは出来ません。必ず事前によく確認しましょう。
ちなみに腕時計はカーボンファイバーが使われていなくとも、棺に納めることはできません。
スマホカバー、ノギス、アタッシュケースなども、金属製の物は納棺不可となります。
ヘルメット
『あっても邪魔なだけだし、後々処分に困るから』という理由で、以前一度だけ、故人に被らせて火葬したいと言われたことがあります。
これさえ被っていれば、あの世までの道中安心だよね!
って火葬場はゴミの処理施設じゃねー!
ここは一年中【燃えるモノ】専用です!
もちろんどんな素材であれヘルメットの納棺は不可となります。
『叩いてかぶってジャンケンポン』等でご活用ください。
自転車
こちらも以前一度だけ『カーボン製の自転車の一部を入れたい』と言われたことがあります。例え一部であってもカーボンファイバー製の自転車は、柩に納めることが出来ません。
遺族親族の誰かが大切に乗るか、ネット販売等を通じて大切に使ってもらえる人に譲り渡しましょう。
レーシングカー
カーボンファイバー製のF1カーなどのレーシングカーも、柩に納めることは出来ません。
泣いても無駄です。
例えミハエルシューマッハが土下座して頼んでも、入れてあげません。
万が一お持ちの方は、子供のおもちゃとして、リビングや庭で走らせましょう。
ボーイング787
ボーイング社製の新しい機体の大部分はカーボンファイバーで出来ているため、柩には納められません。
こちらも大切な遺品としてリビングにでも飾っておくか、飛行機の墓場(バミューダトライアングル)にでも沈めましょう。
ロケット
遺族/親族にドラえもんがいる場合のみ、ご相談に乗ります。
四次元ポケット持参の上、ご来場ください。
個人的には、遺族のどなたかが通勤通学用に使用することを強くおすすめします。
さいごに
後半はネタのようになってしまいましたが、いずれにせよ棺に入れる副葬品には注意が必要です。
副葬品には故人の思い入れの強い物が多く、ご遺族の意向を最大限叶えてあげたいのはやまやまですが、火葬炉を壊してしまっては元も子もありません。
確実に火葬場のスタッフにボコられます!棺に放り込まれて生きたまま焼かれます。
次の葬儀がご自身の葬儀とならないためにも、必ず葬儀屋と事前によく相談しましょう。
どうしてもの場合は、副葬品用に作られた模造品があります。
飛行機やロケット以外は釣竿やラケット、ゴルフクラブなど、一通りの物は揃っているはずですので、是非葬儀社の担当に相談してみてください。