【世界最悪の航空事故】飛行機墜落/撃墜/衝突/テロ(概要/死者犠牲者/被害比較)

史上最悪の航空事故ランキング

様々な角度から見た世界最悪の航空事故特集。生存率の低さや多くの死者、現場に広がる地獄絵図から人々に多くの衝撃をもたらす航空機事故。

様々な観点から有事(戦争)以外で、航空機史上に残る、墜落事故をまとめてみた。

犠牲者数(複数機)

★テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故★

発生日時1977年3月27日
航空会社パンアメリカン航空・KLMオランダ航空
墜落地テネリフェ空港(スペイン領カナリア諸島テネリフェ島)
死者583人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 航空機史上最大の犠牲者数を出した衝突事故
  • 同型の航空機同士の事故として史上最悪

★事故概要

離陸しようとしたKLMオランダ航空のボーイング747が、滑走路を逆走してきたパンアメリカンのボーイング747に激突、双方とも大破・炎上した衝突事故。

管制塔のミスや、言葉の問題、その他偶然がいくつも重なり合い、史上最悪の航空事故を引き起こしたとされる。

テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故

犠牲者数(単独)

★日本航空123便墜落事故★

発生日時1985年8月12日
航空会社日本航空
墜落地群馬県
死者520人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 単独機としては航空史上最大の死者を出した墜落事故

★事故概要

ボーイング747 SR-100(ジャンボジェット)が、金属疲労から圧力関連装置に不具合をきたし、制御不能となって墜落炎上した事故。

坂本九や阪神タイガース球団社長(当時)など、著名人を含む多くの人間の命が奪われており、現在でも単独の航空機事故としては、最多の犠牲者を出した事故として、航空史上に記憶されている。

日本航空123便墜落事故
(ボーイング747同型機)

地上の犠牲者数

★モスクワエアウェイズ 貨物機墜落事故★

発生日時1996年1月8日
航空会社モスクワエアウエイズ
墜落地コンゴ民衆共和国(旧ザイール)
死者237~600人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 巻き込まれた地上の犠牲者の数としては最悪の墜落事故

★事故概要

過積載の貨物機が離陸後失速、離陸を中止しようとしたが間に合わず、人々でごった返す市場に墜落、爆発、炎上した。

発展途上国であり、遺体が原型を留めない程損傷が激しいこともあり、正確な人数は分かっていない。350人~最大で600人と見積もるメディアもあるが、正式にカウントされたのは237人となっている。

尚、搭乗クルーに死者が出たとの情報があるが、どうやら全員生還したようだ。

何れにせよ、巻き込まれた地上の人数としては史上最多。


空中衝突(民間機)

★ニューデリー空中衝突事故★

発生日時1997年12月19日
航空会社カザフスタン航空・サウジアラビア航空
墜落地インド・ニューデリー
死者349人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 民間機同士としては史上最悪の空中衝突事故

★事故概要

離陸したサウジアラビア航空機と、着陸しようとしたカザフスタン航空機が空中で衝突、炎上、墜落した事故。

カザフスタン機が管制塔からの指令に従わたなかったことに加え、言葉の壁、天候等が絡み合い、空中衝突に繋がった。

両機とも空中衝突防止装置(TCAS)は、装備されていなかった。


操縦士の自殺

★エジプト航空990便★

発生日時1999年10月31日
航空会社エジプト航空(エジプト)
墜落地大西洋
死者217人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 操縦士の自殺(テロ以外)として、史上最大の死者を出した墜落事故

★事故概要

機長がトイレに立った隙に、控えの副操縦士が「私は決断した。神の意思を信頼する」を連呼しながら、エンジン出力を低下。操縦桿〔そうじゅうかん〕を前方に倒し、機体を急降下させ、大西洋に墜落させた事故。

エジプト政府は機体のトラブルを主張しており、いくつかの説が存在するが、アメリカの調査当局は「控え副操縦士の故意の操作によるもの」と結論付けた。

エジプト航空990便墜落事故
(ボーイング767同型機)

軍用機事故

★2003年のイラン革命防衛隊Il-76MD墜落事故★

発生日時2003年2月19日
航空会社イラン革命防衛隊
墜落地イラン・ケルマーン
死者275人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 軍用機の墜落事故としては史上最悪

★事故概要

イランの軍事組織、イスラム革命防衛隊の軍人を乗せた軍用機が、ケルマーン国際空港に向け着陸動作中に山岳地帯に墜落した。

原因は操作ミスだが、強風と濃い霧という悪天候が操作ミスを引き起こしたとされる。

2003年のイラン革命防衛隊Il-76MD墜落事故
(イリューシンIl-76MD派生機)

地上からの撃墜

★マレーシア航空17便撃墜事件★

発生日時2014年7月17日
航空会社マレーシア航空
墜落地ウクライナ・ドネツク
死者298人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 民間航空機が地上からの対空兵器により撃墜された事件としては史上最悪

★事故概要

オランダからマレーシアに向かっていたマレーシア航空機が、ウクライナ上空で撃墜された事故。

ウクライナと親ロシア武装勢力が争う紛争地帯であり、どちらの勢力が撃墜したかは調査中だが、親ロシア武装勢力との見方が強い。

マレーシア航空17便撃墜事件
(ボーイング777同型機)

軍艦による撃墜

★イラン航空655便撃墜事件★

発生日時1988年7月3日
航空会社イラン航空
墜落地ペルシャ湾
死者290人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 民間航空機が軍艦に撃墜された事件としては史上最悪

★事故概要

ペルシャ湾のホルムズ海峡で、アメリカ海軍所属の「ヴィンセンス」(ミサイル巡洋艦)が、緊張状態にあったイランとの関係において、イラン空軍所属のF-14と誤認して民間航空機を撃墜した事件。

イラン航空655便撃墜事件
ヴィンセンス (ミサイル巡洋艦)

戦闘機による撃墜

★大韓航空機撃墜事件★

発生日時1983年9月1日
航空会社大韓航空
墜落地北海道・樺太近海
死者269人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 民間航空機が戦闘機に撃墜された事件としては史上最悪

★事故概要

ソ連の領空を侵犯したとして、大韓航空機がソ連の戦闘機Su-15TMによって撃墜された事件。冷戦時代であり、十分な検証や補償、謝罪がなされることもなく、西側諸国と東側諸国の間で大きな摩擦を生んだ。

犠牲者の中には28人の日本人や、62人のアメリカ人など、多くの外国人が含まれていた。 領空侵犯に関してはスパイ説や陰謀説など様々な説が唱えられていたが、現在では単なる飛行ミスと考えられている。

大韓航空機撃墜事件
(撃墜したソ連の同型戦闘機)

航空ショーでの惨事

★リヴィウ航空ショー墜落事故★

発生日時2002年7月27日
航空会社ウクライナ軍
墜落地スクヌィーリウ空軍基地
死者85人(全て観客)

★ワーストポイント

  • 軍用機の墜落事故としては史上最悪

★事故概要

ウクライナ空軍の展示飛行チーム「ウクライィーンスィキ・ソーコルィ」所属の2名のパイロットが、空軍所属のSu-27UBを使用して、アクロバット飛行を披露している最中にエンジンが停止。制御不能となり観客エリアに墜落。パイロット2人は脱出して無事だったが、大勢の観客が死亡した。

操縦ミスと整備不良が重なった結果だが、観客の安全を軽視し、飛行区域から十分離れた場所に客席を設けなかった運営側の過失も重大だ。

結果的にバラバラになった遺体が散乱する、史上最悪の航空ショーとなってしまった。

リヴィウ航空ショー墜落事故
(ツポレフSu-27)

同時多発テロ


★アメリカ同時多発テロ事件★

発生日時2001年9月1日
航空会社アメリカン航空11便(世界貿易センター北棟)、ユナイテッド航空175便(世界貿易センター南棟)・アメリカン航空77便(アメリカ国防総省)・ユナイテッド航空93便(ピッツバーグ郊外)
墜落地アメリカ各地
死者2,996人

★ワーストポイント

  • 航空機を狙ったテロ事件としては史上最悪

★事故概要

言わずと知れた同時多発事件。航空機の搭乗者は勿論、地上にいた一般人や救助に向かった消防士など、3,000人を超える死者と、6,000人を超える負傷者を出した。

正真正銘航空機が絡んだ事件としては、史上最悪の事件と言える。

アメリカ同時多発テロ事件
(破壊された貿易センタービル)

テロ(単体)

★インド航空182便爆破事件★

発生日時1985年6月23日
航空会社エアインディア
墜落地アイルランド沖・北大西洋
死者329人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 単体の航空機で起こったテロ事件としては史上最悪

★事故概要

インド政府と対立していたシーク教徒により、機内に仕掛けられた爆弾が北大西洋上で爆発。機体は空中分解を起こし、広範囲に渡って散乱、水没した。 200人近い遺体と機体の殆どは、回収すら出来なかった。

エア・インディア182便爆破事件
(ボーイング747同型機)

同一航空会社同士の衝突

★1979年ドニプロゼルジーンシク空中衝突事故★

発生日時1979年8月11日
航空会社アエロフロート
墜落地ウクライナ・ドニプロゼルジーンシク上空
死者178人(搭乗者)

★ワーストポイント

  • 航同一航空航空会社・同型機の事故としては史上最悪

★事故概要

アエロフロートのツポレフTu-134の2機が、ウクライナ上空で空中衝突し、双方の乗員乗客が全員死亡した事故。

原因は事故のあった空域を管轄する管制塔が、双方の飛行機の位置を正確に把握していなかったことによる誘導ミスだったが、結果的に同一航空会社所属で、しかも同型機同士の事故という、前代未聞の事故を引き起こしてしまった。

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