この世に生まれてくる命がある。
あの世へと帰っていく命がある。
自らの手で断たれる命がある。
生きたくても生きられない命がある。
この世の命の不思議・・・
私の母のお話です。
3年前の冬、いつも元気な母が急に倒れました。シングルマザーで大変だったけど、いつも笑顔の母でした。
ある日頭が痛いと3日間ほど訴えていました。私は「早く病院いきなよ」と伝えていましたが、母は「いつもの偏頭痛だよ」と笑って流していました。
そんなある日の夜、私の名前を苦しそうに呼ぶ母の声が聞こえました。急いで母の部屋に行くと、痙攣を起こして倒れていました。
慌てて救急車を呼んで病院に運びました。
診断結果はクモ膜下出血。持って1~2日だと医師から伝えられ頭は真っ白に…
その日から母は入院生活が始まりました。
もちろん私も毎日付き添いました。毎日母の友人や職場の方が代わる代わるお見舞いに来てくださいました。
日中は母のお見舞いに来てくださった方と沢山お話をして少し気も紛れてましたが、夜になると母が居なくなってしまうかもしれないという不安で、毎晩母の手を握って沢山話しかけながら泣き続けました。
そして1週間後、母は倒れたその日から1度も目を覚ますことなく息を引き取りました。
お通夜、お葬式の準備でその日からバタバタの毎日で悲しむ暇もなく気づけば火葬に。
全てが終わった後、私は抜け殻になってしまっていたのですが、兄弟の面倒を見ないといけなかったので、慣れない家事に追われる日々。
でも夜になり静かになると孤独で泣き続ける毎日。
ある日、自分の中の糸が切れ、私も母のところに行きたいと思うようになりました。
そして兄弟が寝静まった夜、私は自殺しようと大量の薬とお酒を飲んで気を失いました。
目が覚めた時は母方の祖父母が私のベッドの横に。リビングではいとこがご飯を作ってくれていました。
目が覚めて意識がはっきりした時、兄弟が泣いていました。
初めて自分のした軽率な行為に気づきました。
その日から祖父母や親戚が毎日のように会いに来てくれたり、電話をくれたりして私を励ましてくれました。
友達も代わる代わる、外に出る元気の無い私を買い物に連れ出したり、週末は泊まりに来て一緒に過ごしてくれました。
母を亡くした事でボロボロになってた私でしたが、沢山の友人、親戚のおかげで立ち直ることが出来たのです。
落ち着いた頃、そういえば1~2日しが母は持たないと言われてたことを思い出しました。
1週間頑張ってくれた母は、もしかしたら沢山私と話す時間をくれたのかな?と今では思っています。
大切な人が亡くなったらとっても悲しいです。でも、そんな時こそ周りの温かさに気づかれました。
私はひとりじゃない、そう改めて実感させてくれた体験でした。
死因 クモ膜下出血
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