2月20日に「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)にて、指示待ち人間についてマツコ・デラックスと有吉弘行が語りました。
コンビニアルバイターの若者投稿者が指示を出す側の理不尽さを訴え、それに対してマツコ、有吉が答える形です。
この内容を受けて私の指示待ち人間に対する考え方をお話ししたいと思います。
一言で言うと指示待ち人間は「損」だという結論になります。
「マツコ&有吉 かりそめ天国」から考える指示待ち人間の損なところ
指示待ち人間とは
指示待ち人間とは、仕事を言われたことしかやらない、または言われるまで待つ人のことを指します。
これが悪い人間であるように語られることが多いのですが、仕事の方法を知らない初期においては自然と指示待ち人間になってしまうのは仕方のないことであり、悪いことではないでしょう。
一方で、仕事を最大限サボりたい人が指示待ち人間と批判される場合もあり、これは批判されて然るべきですね。
上司が悪いケース
最近指示を出す上司の理不尽を訴える論調が強いように思います。
指示待ち人間の言い分によくあるのが、
「『指示を待たずに自分の頭で考えて行動しろ!』と言われたから考えて先に動いたら、『勝手なことをするな!』と言われた。」
というものです。
これは、上司の人間性が未熟だから起こるというのが一つですね。
それにも色々あって、
・過去に言ったことを忘れ、そのまま怒る頭脳的に残念な上司
・駄目だしありきで、怒る理由を探してこじつけた結果、過去に言ったこととの辻褄が合わなくなった上司
・自分で考えて行動するべき範囲を明示しなかった上司
こういう上司は確かにいますが、こういう上司の場合周りの人も同じような目に遭っていると思うのである種の仕方ないな~という空気は流れるでしょうね。
指示待ち人間は自分で自分の価値を下げている
基本的には上司は目上であり、また人間だから時には理不尽なことを言ってしまうのも当然なわけで、それに逐一噛みつく人というのはそこで成長が止まってしまうのではないかと心配してしまいます。
指示を出されずにとった行動が不適切なものであるなら、それは間違いということですからそこは素直に反省しましょう!
上司を恨みたいのならば、その後で存分に恨めばいいと思います。
そして、自分で考えてとった行動というのは、価値あるものですから、それ自体が間違いだったとは考えないでほしいと思います。
自分でどんどん考えて自立していけば、職場で理不尽な指示をされることはほとんど無くなりますよ。
それどころか、自分が意見を言える立場にすらなれるのですから、そこを目指した方が早いのです。
指示待ち人間がクビになるリスク
指示待ち人間と言われるような人は、それだけでクビになるリスクが普通の人より高いです。
これは当然のことです。
指示待ち人間と考えて動く人、長い目で見てどちらが会社に利益をもたらしてくれるかは明白ですから。
上司や経営陣の目線で見た場合に自分で考えて動ける人のほうが有利です。
アルバイトや非正規などは簡単にクビになったり、不定期な人切りがあったりします。
指示待ち人間であることは自分自身にとってもよくない
そして、実はそれだけでなく能動的な方が同僚からも好かれ、自分自身も生き生きとしてくるんですよ。
考えてもみてください。
指示待ちというのは仕事をイヤイヤやっている人の態度ですよ。
いわば業務面における“非リア充”です。
こんな状態の人に魅力を感じる人はいませんし、自分自身も淡々として楽しくないはずです。
対して、経営者や、仕事が充実している人はどうか。
この人たちは自分の欲望と言えるぐらい、仕事を突き詰めているのです。
仕事ができる人って、何かオーラが出ていますよね?
仕事に対してネガティブだと、そういったオーラにはじき飛ばされてしまうんです。
やる気も出さずにその場にいるのは自殺行為でもあるんですね。
こういった観点から、指示待ち人間と言われる人たちは色んな意味で損をしています。
指示待ち人間であることを正当化してしまう人の心理
独特の価値観を持っている場合
例えば大学までは大して勉強をしていないのにそれなりに成績がよく、やる気を見せない=自分自身のカッコよさ、というアイデンティティが芽生えている人は難しいです。
指示待ち人間と批判された時点で改めるべきことなのですが、人生を楽勝で生きてきた人にとってはそれまでの栄光を否定することでもあり受け容れがたいことなんですね。
更には謙虚で真面目に、生き生きとしているような人を本気でダサいと考えている場合もあります。
そういう人に対してまで一概に「悔い改めろ」という訳にはいかないので、彼らには何とかして自分なりに上手くやっていく方法を見つけてもらいたいと思います。
あと、できれば他人に丸わかりな責任転嫁のしかたはしないようにしましょう。
[st-kaiwa1]僕がそうだったんですが、凝り固まった価値観って、人に何を言われても変わらないんですよ。自分が本当に苦しくなったときに、あ、何とかしなきゃ、ってやっとなるんです。[/st-kaiwa1]
ドライな仕事観な場合
仕事はお金のためだけにしているからお金がもらえればそれでいいし、最低限のことしかしたくない、という人がいます。
理屈はごもっともなのですが、その人ならではの特性がない以上、経営者から見ればいらない人リストの上位に入ることでしょう。
そのアティチュードで老人になるまで生きていけるかも疑問です。
考え方は悪くないと思いますが、せめて見た目だけでも好感を持ってもらえるようにしたほうがよいと思います。
やる気のある人は、やる気のない人に対して共感できませんから、共存するために少しは仕事を頑張る側に合わせる必要があるんですね。
「マツコ&有吉 かりそめ天国」で深まった指示待ち人間への見解
今回の「マツコ&有吉 かりそめ天国」だけでなく、マツコ・デラックスと有吉弘行の二人は世の中の出来事を考える気付きを与えてくれると思っています。
今回の指示待ち人間の話題もそうです。
ですが、私はそれを盲目的に持ち上げるのではなく、話題に対する考え方の一つとして取り入れるようにしています。
マツコ・デラックスと有吉弘行はあまり自分がしないような考え方も話してくれるので、思考のデータベースづくりのためになるんですね。
一方的な物事の見方だけでなく、多種多様な考え方を知った上で自分の見解を打ち出すようにしていけば世界は広がっていきますよ!