【嵐】史上最悪の自然災害ワーストランキング
サイクロンとは主にインド洋と南太平洋上で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m以上のものを言う。
インドやパキスタン、南太平洋諸島に甚大な被害をもたらす。
タイフーン(台風)とは北大西洋上の熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m以上のもの。日本や中国に大きな被害をもたらす。
過去最悪の熱帯低気圧のうち、最も勢力の強い10個のタイフーンとサイクロンによる被害を比較。
ハリケーンは台風・サイクロンに比べて被害が少ないので別の機会に集計。(ただし強度はハリケーンが最も強い))
ハリケーン・サイクロン・タイフーンの発生場所
(出展:beizのノート)
ワースト1位
★ボーラ・サイクロン★
発生日時 | 1970年11月7日 – 11月13日 |
主な被災地 | バングラデシュ・インド |
死者 | 205,000 – 500,000人 |
★災害概要
東パキスタン(現在のバングラディシュ)とインドのベンガル地方を襲ったサイクロン。タズムッディンでは人口167,000のうち実に45%以上が死亡するなど、史上最悪のサイクロンとして知られる。
勢力としては決して最強の部類には入らないかったが、パキスタン政府の消極的な救出姿勢などもあいまって、最大で50万人ともいわれる死者を出した。
このことがきっかけとなりバングラディシュ独立戦争が勃発。東パキスタンがバングラディシュとして独立した。

ワースト2位
★カルカッタ・サイクロン★
発生日時 | 1864年10月5日 |
主な被災地 | インド |
死者 | 300,100人 |
★災害概要
数万の家が破壊され、港に停泊していた9割の船が破壊された。

ワースト3位
★コリンガ・サイクロン★
発生日時 | 1839年11月25日 |
主な被災地 | インド |
死者 | 300,000人 |
★災害概要
南半球最強と言われるサイクロンマヒナに非常に酷似したサイクロン。
激しい暴雨や高波により港湾都市を一掃。25,000隻の船が破壊され、300,000人が亡くなった。未確認ながら高潮の高さは12m超と言われる。
破壊された都市が完全に再建されることはなかった。
ワースト4位
★ハイフォン・タイフーン★
発生日時 | 1881年9月27日 – 10月8日 |
主な被災地 | ベトナム・フィリピン |
死者 | 150,000 – 300,000人 |
★災害概要
史上最悪のタイフーン。ベトナムを中心に膨大な被害をもたらし、ユーラシア大陸の端を通過し、日本にも達した。
特に低地の港町であるハイフォンの被害は甚大で、氾濫や建物の倒壊により、港町としてほぼ機能停止に追いやられるほど、壊滅的なダメージをこうむった。
ワースト5位
★ニーナ・タイフーン★
発生日時 | 1975年7月30日 – 8月6日 |
主な被災地 | 中国・河南省 |
死者 | 229,000人 |
★災害概要
台風3号(ニーナ)の影響で、湖南省一帯は一日の雨量が1,060ミリという、記録的な豪雨に襲われた。河川が増水し、巨大な板橋(ばんきょう)ダムを含む大小62のダムが連鎖的に決壊。26,000人の溺死者を出した。さらにその後の堤防の決壊などで60,000人が死亡。最終的な死亡者は200,000人を超えた。
これだけなら事故というよりは天災だが、実はこれらのダムは「大躍進政策」により、突貫工事で作られた欠陥だらけのダムだった。また、放水設備が殆ど無いなど、設計そのものにも大きな問題があり、その危うさは専門家の間では周知の事実だった。専門家によるたび重なる忠告を政府が完全に黙殺した結果、このよう大惨事へとが発展してしまった。
更に政府は一連の事態を一切報道しないよう、厳しい報道規制を引いていたことが近年になり明らかになった。
板橋ダムは中国第三の川、淮河(わいが)の治水を目的として作られたダムで、崩壊後の食糧難や飢饉でさらに数十万人が死亡した。
ワースト6位
★バングラデシュ・サイクロン★
発生日時 | 1991年4月24日 – 30日 |
主な被災地 | バングラディシュ |
死者 | 138,866人 |
★災害概要
ハリケーンで言うところの最強レベル(カテゴリー5)に属するサイクロン。
多くの人間が溺死した。また、農地は甚大な被害を受けて農業の荒廃を加速させたり、バングラディシュ空軍の戦闘機が全て被害を受けるなど、生命以外の被害も大きかった。
土壌や人体汚染なども問題となり、後も人々を大いに苦しめた。

ワースト7位
★サイクロン・ナルギス★
発生日時 | 2008年4月27日 – 5月3日 |
主な被災地 | スリランカ・バングラディシュ・インド・ミャンマー |
死者 | 138,366人 |
★災害概要
ハリケーンで言うところのカテゴリー4に属する強大なサイクロン。
ベンガル湾で発生後、ミャンマーに上陸したが、サイクロンは通常バングラディシュやインド半島の東岸に進むことが多く、サイクロンに慣れていないミャンマーに甚大な被害をもたらした。

ワースト8位
★グレートバッカーガンジ・サイクロン★
発生日時 | 1876年10月29日 – 11月1日 |
主な被災地 | バングラデシュ・インド |
死者 | 100,000人 |
★災害概要
バングラデシュを中心に100,000人が溺死したが、恐ろしことにその後の飢餓によりさらに100,000人が餓死した。
このようにこの台風により直接的被害はもちろん、飢饉や疫病など、膨大な被害がもたらされ、最終的に200,000万人の人間が命を落とした。
ワースト9位
★1874年ベンガル・サイクロン★
発生日時 | 1874年10月 |
主な被災地 | インド・ベンガル地方 |
死者 | 80,000 – 85,000人 |
★災害概要
インドのベンガル地方を襲った巨大台風。
ワースト10位
★1847年ベンガル・サイクロン★
発生日時 | 1847年10月 |
主な被災地 | インド・ベンガル地方 |
死者 | 75,000人 |
★災害概要
インドのベンガル地方を襲った巨大台風。人間の他にも6,000頭に上る牛が死んだ。
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