【意外と知らない】葬儀と告別式の違いを徹底解説

【葬儀(葬送の儀)】と【告別式】が違うものだって知っていました?

意外と知らない葬儀と告別式の違いについて解説しいきます。

テキスト

 
 
 

小難しい説明は抜きにして、要するに「葬儀(葬送の儀)」と「告別式」って何が違うの?

 
一般的な葬儀を前提にして、一言で言うと
 
告別式・・・遺族と非常に近しい親族を除いた会葬者の焼香
 
葬儀・・・それ以外の部分全部
 
です。
 
これ以上でもこれ以下でもないのですが、流石にこれでは味気ないので、もう少し詳しいところを、この記事を書くに至った経緯と共に書いてみたいと思います。
 
 
「只今を持ちまして、故○○様葬儀並びに告別式を謹んで閉式とさせていただきます。」
 
告別式も終了後や出棺前に、葬儀並びに告別式終了後を告げる常套句(本当は火葬も葬儀の一部なんで、終わっちゃいないんだが。。。)
 
お葬式終了後に何故「葬儀並びに告別式なのか?」との質問をいただきました。
 
結論から言えは、葬儀と告別式は別物だからです。
 
分かり易く解説してます。
 

葬儀(葬送の儀)

葬儀(葬送の儀)とはその名の通り、「葬り送る儀式」です。
 
あくまでも教義に則って行われる宗教色の強い儀式です。
 
以前「通夜は本当に必要なのか?」で書きましたが、通夜で故人の心の準備は整いました。
 
その後を受けて、近しい遺族と僧侶で死者をあの世へと送り出すのが「葬儀」です。
 
もっと簡単に言うと・・・
 
故人
「心の準備は出来た!一番身近にいたお前さん達で、ワシが迷わずあの世へ行けるよう祈っとくれ!」
 
遺族
「ガッテン承知!ちゃんとお坊さんにお願いして、仏様にあの世での受け入れ態勢整えてもらえるよう頼んでもらうから、あんたは何も心配せずに逝っとくれ!」
 
僧侶
「よし、ここはプロのワシにまかしとけ!あの世へ行く為の専門的な手続きはワシがやってやる!(高い金もらってる以上)しっかり送っちゃるけん、安心して逝ってこーい!」
 
故人
「さらばじゃー!!!」
 
キラーん☆・・・
 
遺族
「あの人逝ってしまったことだし、遺骸をねんごろに弔って、せめてあの人の為に祈ろう涙・・・」
 
 
これが葬儀です。
 
 
一応小難しいことも書いておくと・・・
 
  • 死者の魂を慰め鎮めます。(鎮魂)
  • あの世へと渡る為の宗教的な儀式(受戒・引導・読経など)
  ※戒名(あの世での名前)をさずける儀式
 
  ※引導死者が迷わずあの世へ行けるよう、導く儀式
  • 成仏願う(遺族焼香)
  • お花入れの儀(最期のお別れの儀式)
  • 釘打ちの儀(お蓋閉めの儀式)
  • 出棺
  • 火葬
 
 
こうしたことが行われるのが葬儀です。
 
先述の通り本来は導師と近親の遺族親族で行うものであり、一般の会葬者が顔を出すことはありません。
 
最近流行り家族葬で、本当に家族以外一人も会葬者が来なかった場合、それは厳密にいえば告別式のない純粋な「葬儀」ということになりますね。
 

告別式

告別式とは読んで字の如く、「(故人に)別れを告げる式」です。
 
葬儀の途中で故人に縁のある人々が集い、最後のお別れをする式典です。
 
簡単に言うと・・・
 
故人
「ようし、心身ともに準備は出来た。お坊さんのお力添えで、あの世での受け入れ態勢も整った。そんじゃぁ。いざ、しゅっぱぁー・・・」
 
縁のある人々
「ちょっと待ったー!!! 黙って逝っちまうなんてひどすぎんぜぇ!せめて俺達にも最後の別れと安らかなる旅路を祈念させてくれよ!」
 
故人遺族
「み・・・みんなー!有難う!是非お願いしてぇ!」
 
これが告別式です。 
 
やることは焼香です。 
 
  • 焼香(遠い親戚や一般会葬者の焼香)
 
 
最近では僧侶が登場し、受戒引導を行い、読経に入った時点で遺族、親族、一般会葬者の順で焼香を行います。
 
その後お花入れの儀、お蓋閉め、出棺、火葬と続きますので、完全に葬儀と告別式が合わさってしまっていますね。
 
サイトによっては遺族親族の焼香が終わるまでが葬儀、一般会葬者の御焼香に入った時点で告別式とするところもあります。
 
しかし一般会葬者の焼香が本来は葬儀で行われる僧侶の読経中に一緒に行われていることや、一般会葬者や遠い親戚がその後のお花入れの儀にも立ち会っていることからしても、明確な線引きは不可能です。
 

神道・キリスト教・無宗教

名前や儀式の内容に差がありますが、どの宗教も「葬り送る式」と「別れを告げる式典」という基本構成に差はありません。
 
仏教では読経ですが、神道では祭詞、キリスト教では聖書の朗読などに代わり、仏教の焼香が神道では玉串奉奠、キリスト教や無宗教では献花に変わるだけです。
 
ちなみに時代に合わせて葬儀と告別式を合わせた言葉が必要になってきたわけですが、最近では葬儀と告別式を合わせて「葬式」と呼ぶ人が多いように感じます。
 
「葬式」は「葬る式」ですので、本来は「葬儀」と同義ですが、時代と共に言葉が変化していく典型的な例となりそうですね。
 

最後に

私は九分九厘、東京近郊でしか葬儀をしませんが、ごく稀に地方の葬儀に参加すると、多少葬儀と告別式を分けている風習が見られることがあります。
 
葬儀・告別式・三日・初七日を同時に行い、釘打ちの儀は省略するなど、日に日に簡略化が進む東京近郊の葬儀。
 
これも時流に沿ったものであり、致し方ないのでしょう。
 
しかし、地方で見られる葬儀らしい葬儀というものは、やはり良いモノだな~と改めて感じさせられますね。
 
私達が主役の座を迎える50年先の葬儀は、一体どんな風になっているのでしょうね。
 
 
合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!
いやいや、読んでくださいm(__)m!

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