招き猫の種類と正しい選び方/飾り方
9月29日は何の日かご存じですか?
9(来る)29(福)の語呂合わせで、『招き猫の日』とされています。
商売繁盛や人を招くということから、縁起が良いとされ、開店祝いのプレゼントとしても人気の招き猫。
また、お土産物としても人気の高い招き猫なので、ご家庭用に購入される方も多いかと思います。
言うまでもなく縁起物ですから、本来運気を上げる為のものですが、置き方や置く場所を間違えてしまうと逆に運気を下げてしまうかも知れません。
正しい選び方から始まり、置き方と置き場所に注意して、より高い効果が得られるようにしましょう。
招き猫の種類
招き猫といっても実は沢山の種類がありますが、大きく分けると『上げてる手』と『色』で大別されます。
上げている手
大きく分けて、三パターンあります。
右手を上げている猫
お金や幸運を招くとされ、お家に置くならこちらのタイプが一般的になります。
左手を上げている猫
『人を招く=商売繁盛』とされており、お店に置くのが良いと言われています。
両手を上げている猫
ひとつで商売繁盛も幸運も両方招くという意味もあります。
『どうせならこちらを!』と選んでしまいそうですが、両手を上げていることから、『バンザイ=お手上げ(倒産・廃業)』を連想させる為、人によってはせっかくプレゼントしても、あまり喜んでもらえないかも知れません。
もしプレゼントに選ぶならば、右手上げの猫と左手上げの猫をペアにしてで送りましょう。
また、上げている手の高さが高ければ高いほど、大きな福を呼び寄せるとも言われています。
沢山の招き猫の中から選ぶのであれば、是非手の高さにも注目してみてください。
色
色にも意味があります。ここでは定番色を上げていきます。
三毛
定番といわれるもの。運を呼ぶと言われています。
白色
現在最もポピュラーなもので、福を呼ぶと言われています。『迷ったらこれ!』と言えるほど、オールマイティーに使える色としても有名です。
黒色
一見黒は縁起の悪いとされそうですが、黒は魔除けとして用いられ、また幸運の象徴とも言われています。
赤色
赤は疱疹(ほうしん)や麻疹(ましん)が嫌う色とされおり、健康長寿や無病息災の意味があります。
黄色
運を招くと言うことから、金運アップや縁結びのご利益を意味します。
金色
金は風水では高い金運効果があるとされ、金運や幸運を意味します。
緑色
家内安全・交通安全の意味があり、持ち主を守ってくれます。
ピンク色
恋愛成熟を招くと言われます。
このように様々な意味のある招き猫の種類ですが、例えば気になる異性がおり、恋愛成熟を願っている場合は、
『(人を招く)左手を上げているピンクの招き猫』
を選んであげるというように、ただ縁起物だから選ぶのではなく、自分や相手が何を求めているかによって、より良い効果が得られるような招き猫を選んであげるのが良いでしょう。
最も運気を上げる置き方/置き場所は?
せっかく選んだ招き猫ですが、ただ飾っていてはいけません。正しく飾って、招き猫に手招きで、お金や運を呼び寄せてもらいましょう。
置き場所
お金は人が持ってくると言う事から、置く場所として最も基本的な場所は、人が入ってくる場所、つまり玄関が良いとされています。
もし玄関に置かない(置けない)場合は、人の出入りの多いリビングや、家族が揃って食事をする食卓などもお勧めです。
また、より効果を高めたい場合は、人の背丈よりも高い位置に置く事です。
もし、お店などで招き猫を置く予定がある場合は、設計の段階でレジを入り口近くに配置して、招き猫を少し高い位置に置けるようにするのも良いかも知れません。
置き方
置き方ですが、一つの場合は悩む事はないかと思いますが、ペアの場合は注意が必要です。
ペアの場合は、必ず内側の手が上げているように置いてあげましょう。外側が上がっている状態だと『バンザイ=お手上げ』を意味する事になります。
動かした際は、左右が解らなくなってしまわないように気をつけましょう。
招き猫を置いてはいけない場所/避けたい場所は?
前述では置きたい場所を説明しましたが、逆に置かない方が良い場所もあります。
家の中でも人の出入りが無い部屋、例えば和室を客間として使っている場合は、床の間などに置いてしまいがちです。
しかし、もしその客間がほとんど使われずに人の出入りがほぼ無いのであれば、移動させたほうがいいでしょう。
他にも、物置きやクローゼットも人の出入りが無い場所になります。招き猫は人の出入りがある場所へ置くのが基本です。
また、人の出入りがある場所ですが、風水的に邪気が籠りやすいとされるトイレに、縁起物/開運グッズを置くのは逆効果です。
処分する方法
万が一、招き猫がいらなくなった場合、捨てにくくて押し入れやクローゼットに仕舞ってしまうと言うこともあるかも知れませんが、飾りながら仕舞うような事はしないようにしましょう。
まず、処分をする場合ですが、縁起物の招き猫は【気】や【念】が入りやすいとされています。
その為、出来れば神社やお寺でお焚き上げ供養をしてあげるのが、最も良い方法です。
もし、時間的にお焚き上げをするのが難しい場合は、お清めの塩を入れて市町村のごみのルールに沿って処分しても大丈夫です。
その際はきちんと感謝の念を持って処分しましょう。
招き猫は、そもそもお守りやお札のように有効期限があるわけではありませんので、1日でも長く大切に飾ってあげてください。
きっとあなたに素敵な『福』をもたらしてくれることでしょう。