【日本のヤクザランキングの頂点】
暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(通称【暴対法】)や暴力団排除条例
通称【暴排条例】が整備されてからというもの、暴力団や反社会勢力との付き合いは、増々社会から厳しい目を向けられるようになった。
御多分に漏れず葬儀業界もこうした動きに敏感になっており、こうした方の葬儀は基本的にお受けすることができない。
打ち合わせの際に遺族へ確認することを徹底しているが、ヤクザ屋さんも厳しい時代だなと考えながら、ふと思い出したことがある。
もう随分前のことだが、その筋の方の葬儀を担当した時の事。今は法律で禁止されているが、まだそうしたことに緩い時代だったため、稀に暴力団関連の葬儀依頼が舞い込んでくることもあった。
食事を終え、通夜振る舞いの部屋から、その筋の三人組が出てきた。
そこに運悪く、急いでいたのか後ろから急いで追い越そうと出てきた、サラリーマン風の会葬者がぶつかった。
一番下っ端と思われる男が会葬者の胸ぐらを掴む。
男が自分の頬を右手の人差し指で上から下になでおろす仕草をする。
私も含めその場にいた数人が凍り付いたその時・・・
ボスだと思われる男が下っ端の顔面を後ろからアイアンクローで引き剥がした。
もんどりうってひっくり返る下っ端には見向きもせず、会葬者に向かってひと言。
顔面蒼白で、必死に手を左右に振る会葬者に流し目を送り、ゆっくりと帰って行く。
組の大幹部で葬儀の準備の際には何かと世話になった。少し会話しながら外までお見送りに行った。
豪快に笑い飛ばして、悠々と去っていく。
何故かその言葉に、素直に頷いている自分がいた。
確かにヤクザに脅されれば当然ビビる。
でも相手がヤクザだったら「誰か」に助けてもらえる可能性はあるけど、その「誰か」に睨まれたら助けてもらえる人が思いつきませんからね・・・
まさに生態系の頂点!
数か月前も車を運転中、やたら眩しい赤色灯の車に声をかけられまして・・・
いや、もうビビるとかじゃないんですよね。国家権力という名の途方もない圧力に押しつぶされた、いわばまな板の上の鯉!
機械的に止まって、反射的におぼろげな記憶を頼りに、職質の対応方法やら、免許証の場所やら罰金の金額やら点数やらを確認してますよ。
つくづく警察って頼もしくもあり、恐ろしくもある・・・
警察こそこの上なく狂暴にして最凶の広域指定暴力団組織。
言いえて妙ですよね。
何れにせよ警察もヤクザも・・・
いろんな意味で関わらないのが一番ですね。