【愛する我が子との別れ】時間が解決してくれることもある~5歳で交通事故死した息子~

子供との死別体験談

この世に生まれてくる命がある。

あの世へと帰っていく命がある。

自らの手で断たれる命がある。

生きたくても生きられない命がある。

この世の命の不思議・・・

自分がお腹を痛めて生んだ子どもは、誰でも可愛くてたまりません。

言うことをきかない子に育ってしまったとしても、それもまた愛らしいところがあります。私は日々、そんなふうに思っていました。

すくすくと成長していく姿を見て、特にこれといった病気をすることもないことから、このまま普通に大人になっていくのだろうと何も不安を感じることはなかったのです。

まさか我が家にあんなことが起こるとは思ってもみませんでした。

幼稚園から帰ってきて近所のお友達のところへ遊びに行くと言った5歳の息子は、二度と我が家に元気な状態で帰ってくることはなかったのです。

その日もいつもどおり、仲の良いお友達と遊んで元気に帰ってくると思っていました。遊び慣れている家ということもあり、特に交通網も激しくない道を通っていくこともあり、何も心配していなかったのです。

連絡が来たのは夕方でした。そろそろ子どもが帰ってくる時間です。

お友達のお母さんから電話がかかってきました。お友達の家の前でウチの子どもが車に轢かれたという電話でした。

最初は信じられませんでしたが、救急車の音も電話越しに聞こえてきて、そのお母さんの声も演技をしているような感じではなかったことから、私もすぐに駆けつけたのです。

近所だったこともあり、救急車に私も乗りました。子どもの意識はなく、重症であることは素人でも分かるくらいぐったりしていました。

その姿を見てもまだ夢を見ているような気持ちで、病院についてからや医師とのやりとりなどもあまり覚えていません。脳挫傷で子どもが亡くなり、夫が病院に駆けつけてきた時にやっと子どもの死を実感しました。

その後、我が家には子どもが生まれることはなく、夫婦だけの生活を続けています。とても子どもを作ろうという気持ちにはなれなかったのです。

一人っ子だったので、上の子どもも下の子どもも居ません。夫婦だけでどうやって楽しく暮らしていけるのか、子どもが亡くなった当初は不安でいっぱいでした。

でもだんだんと時間が解決してくれたようです。あれから数年が経ちましたが、だいぶ心の傷が癒えてきたような気がします。

夫は仕事に邁進しながら、地域の子どものためのボランティア活動もして楽しそうです。

私は独身時代の趣味だった手芸教室を開くことにしました。手芸には小学生もやって来ます。

地域の子どもたちと接しながら、少しずつ、私たち夫婦らしい楽しみを見つけて今後も暮らしていくつもりです。

当時(故人)の年齢 5歳

死因 交通事故(車との接触による脳挫傷)

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