終戦記念日と対日戦勝記念日
8月15日は言わず知れた終戦記念日だ。
しかし意外なことに第二次世界大戦(太平洋戦争)を、どの時点で終戦と捉えるかは、国によって若干異なる為、終戦の日は一定ではない。
例えば戦勝国であるアメリカ・イギリス・フラン・ロシア・カナダでは、9月2日が対日戦勝記念日となる。(時差の関係上日時は若干前後する)
終戦記念日と主な出来事
★1945年8月14日★
日本政府がポツダム宣言受諾 連合国側に通達
この日を終戦の日としている主な国や地域 |
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★1945年8月15日★
天皇自ら国民に日本の敗戦を発表(玉音放送)
この日を終戦の日としている主な国や地域 |
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★1945年9月2日★
日本政府が降伏文書に調印
この日を終戦の日としている主な国や地域 |
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★1945年9月3日★
ソ連で対日戦勝祝賀会が開催
この日を終戦の日としている主な国や地域 |
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過去この日を終戦の日としていた主な国や地域 |
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平和への歩み
太平洋戦争を戦い、多くの日本人の命を奪った元アメリカ兵が呟いた。
「戦争とは壮大な規模の殺し合いだ。」
また元日本陸軍の兵士はこう語る。
「出会ったら最後、こんにちはを言う感覚で、銃の引き金を引かなければならない。それが誰かさえ知らないのに。」
日常で1人殺せば殺人犯、10人殺せば殺人鬼、だが戦場で100万人殺せば英雄・・・
それが戦争だ。
安全保障が大きな転換期を迎えようとしている今日の日本。
巨大な軍事力を保持し続けるアメリカ。
軍備拡張を急ぐ中国をはじめとする新興国。
一触即発の状態が続く朝鮮半島。
血で血を洗う蛮行を繰り返すイスラム諸国。
終戦の日を迎え、世界中から寄せられる平和への願い。
今の世界に胸を張って報告出来る「何か」は存在しないように思えてしまうのだが、はたして我々人類は戦争の犠牲者と未来を担う自らの子供達に、今年は何を報告することが出来るのだろうか?
世界のリーダー達の動向に期待したい。